~ネックアクネラボ~ ニキ助の考察

頬のニキビ跡クレーターで悩んでいる途中から首にも化膿ニキビが散乱して苦しみました。そこから克服した20年の経験を書いていきます

首ニキビ対策にピルの服用は有効なのか?

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首ニキビにピルが効くらしいけど本当?なんか怖いけど?

ニキビを内側から治療していく方法として、注目されている低用量ピルの服用ですが、
実際に試してみる際には、メリットやデメリットをよく把握してから望みたいですよね。

ピルは薬品なので、安易な服用は危険です。
そこでピルの効果や副作用について、詳しく紹介していきたいと思います。

ピルの歴史
ピルは、1960年にアメリカで初めて認可された経口避妊薬です。この高用量ピルを改良した低用量ピルが1973年に開発され、日本で低容量ピル認可されたのは1999年のことです。日本で認可されてからまだ20年も経っていない、歴史の浅い薬品であると言えます。

ピルの中身って?
ピルの中身は女性ホルモンです。詳しくは黄体ホルモン剤(プロゲストーゲン)と卵胞ホルモン剤(エストロゲン)が含まれています。これは元々私たちの身体にあるホルモンと同じものです。避妊効果を得るための排卵抑制作用を持つのは黄体ホルモン剤ですが、単体のみで用いるよりも、卵胞ホルモン剤と一緒に服用するほうが、効果が高まるとされています。低用量ピルに含まれている卵胞ホルモン剤の用量は、20μgから40μg程度です。ホルモンを服用することで、身体を妊娠時の状態にし、排卵を抑えることで、避妊効果を得ることができます。

ピルが首ニキビに効くとされているのはなぜ?
女性は生理周期によって、ホルモンバランスが変わることで、それに併せて肌の調子もまた変わります。生理前になると、女性ホルモンが減少することで男性ホルモンが優位となり、様々な肌トラブルが発生することがあります。男性ホルモンは、皮脂を過剰分泌する作用があるため、ニキビもできやすくなります。
ピルは女性ホルモンを錠剤で補うことで、男性ホルモンの優位性を抑えます。女性ホルモンの卵胞ホルモン剤(エストロゲン)には、皮脂分泌を抑え、コラーゲンの生成を促し、肌のキメを整える働きがあるため、ニキビ肌を改善し、美肌効果があると言われています。
また服用することで、身体の内部から作用するので、一定の場所だけでなく、顔や身体全体に作用することが特徴です。

ピルの副作用は?
ピルは薬品であり、副作用が強いことでも知られています。
吐き気、太る、頭痛、乳房の張り、倦怠感、不正出血などのほか、静脈血栓症、肝機能障害、心筋梗塞のリスクが高まると言われています。
全ての方が、これらの副作用を感じるわけではなく、体質的な問題が大きいと言えるでしょう。また使い始めのうちは、身体が慣れるまで副作用を感じることが多いようです。
ピルは医薬品なので、婦人科系の病院で診察を受け、処方してもらうことで入手することができますが、その際の診断次第では、使用許可を得られない場合もあります。
例えば子宮頸癌や子宮ガン、乳ガン、子宮筋腫の疑いがあったり、喫煙者等は使用を認められなかったりすることがあります。また、飲んだりやめたりを繰り返すことは身体の負担となるので、ニキビができたから飲んで、治ったらすぐやめる、という使い方を頻繁にすることは推奨できません。

ピルの値段は?
病院によって多少の差がありますが、だいたい1ヶ月2~3,000円で販売していることが多いようです。個人輸入のインターネットで販売されていることもありますが、中身が保障されていない為、使用には危険を伴います。

まとめ
ピルはニキビに高い効果を発揮してくれることが期待されますが、その分副作用などのリスクも高く、手に入れるのも診断を受ける等の手間がかかります。また飲んだりやめたりを繰り返すことも身体の負担となりますので、使用する際にはリスクを十分考慮するようにしましょう。